未来に挑む人と組織の伴走役
企業経営カウンセラー
岩出優です。
前回と前々回で「叱る」と「褒める」の
ポイントについてお伝えしてきました。
これらの関わりを対比で表した場合、
北風と太陽の構図がイメージしやすい
かと思います。
北風型とは、
強制的に服を吹き飛ばそうと
するような、「外側からのパワー」
をもとにした関わり、
太陽型とは、
自分から服を脱ぎたくなるような
「内側からの気持ち」
を生み出すような関わりとなります。
北風型と太陽型の分類で考えた時、
叱るとほめる以外にも以下の内容が
対比要素として挙げられます。
北風型
外側からのパワーで動かす
命令
強制
アメとムチ
トップダウン
精神論
太陽型
行動したい気持ちを生み出す
自発
委任
安心と楽しさ
フラット
仕組み化
これらの対比を見ていくと、
自分の職場がどちらのタイプかが
想像されるかもしれません。
ちなみに私も独立する前に
何社かでの就業経験がありますが、
太陽型寄りの自由な雰囲気の職場から
北風型寄りの軍隊のような職場まで
さまざまな職場がありました。
緩やかに太陽型に移行している
北風型か太陽型どちらにすべきかは、
業務内容や人事方針次第であり、
一概に「こちらが正解!」とは
言いにくいところがあります。
ただ、私が経験した軍隊のような職場では、
社員の「建前と本音」に大きな
ギャップが存在し、
雰囲気があまり良くなかったり、
急な退職も多く見受けられたりしました。
人が退職する際は、
「裏切りだ」「切腹だ」なんていう
言葉が飛び交っていました(^^;
昭和や平成初期など、
まだまだ会社の立場が強かった時期は、
北風型の関わりが主流だったと言えます。
また、決まったことを決まった通りに
繰り返す仕事内容の職場
(建設・運送・インフラ系など)でも
「無駄なことはさせない」
という北風型の関わりが合っている
傾向にあります。
一方で、平成後期や令和など、
労働者の立場が強くなった時期や、
アイデア創出や工夫が
求められる仕事内容の職場では
「リラックスさせ創造力を生む」
という太陽型の関わりが合っている
傾向にあります。
このように時代の流れとともに
関わり方についても緩やかな
変化が生まれています。
外部環境の変化を敏感に捉える
このように、外部環境は
緩やかに変化をして行っています。
経営とは「環境に適応し続けること」
と言われます。
外部環境の変化に適応できないと
存続していくことができない、
という考えがある中、
ヒトは自身の成功体験をもとに
行動する性質があり、
昭和の時期に大成功した
会社の社長などは
当時の成功体験に縛られ
いまだに極端な北風型の
関わりを続けていることがあります。
その結果、現代で問題になっている
採用難・定着難となり、
人手不足の状態に陥っている、
というケースが多く見受けられます。
あらためて自分の会社を
取り巻く環境の変化や、
社員に期待することを見つめ直し、
どういった関わりを大切にすべきか
考えていくことが重要です。
今日は以上です。
本日もお読みいただき、
ありがとうございました^^)ノ
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