未来に挑む人と組織の伴走役
企業経営カウンセラー
岩出優です。
私は普段、組織力の公式として、
組織力 = 人材力×仕組み×ココロ
としてお伝えしています。
人は感情で動く動物であり、
組織づくりを進める上で
ココロの性質の理解が土台となります。
その上で、今日はもう一つの要素
「仕組み」に関して書いていきます。
組織は「考え方の集まり」と言われます。
人それぞれ異なる人生経験を通して
異なる考え方・価値観を持っています。
2人の組織であれば2つの異なる考え方が、
10人の組織であれば10の異なる考え方が
集まっている、ということになりますね。
そんな人たちが集まって、
全員が好き放題行動するとなると、
ある人は北に進み、
またある人は東に、
さらにある人は西にと、
バラバラな方向に進んでいって
しまう可能性が有ります。
これでは集まって仕事をする
メリット・相乗効果が生まれず、
組織として目指すビジョンに
近づくことは難しくなってしまいます。
そこで出てくるのが「仕組み」です。
組織として目指すビジョンを言語化し、
全員で共有することにより、
はじめて全員が進むべき方向を
理解することができます。
これがないまま社長が
口頭で伝え続けたとしても、
人は忘れる生き物です。
社長の演説中は「はい!」と熱心に
聞いているかもしれませんが、
演説が終わってしばらくすれば、
大部分を忘れてしまうことでしょう。
そして、社長が日々演説をするものの
社員の行動は変わっていかない、
ということを繰り返すことになります。
このように、仕組み化が
進んでいない会社では、
社長が判断し、考えを伝える、
という対応に追われる時間が
多くなります。
仕組み化できていない
人依存の組織と、
仕組み化が進んでいる
仕組み依存の組織を比較すると
以下のようになります。
人依存の組織
・社長やベテラン社員にしか
こなせない仕事がたくさんある
・良い人材がやってこないと
嘆いている
・社員のやる気や自主性を
引き出すことに四苦八苦している
・社内の人間関係の問題が
常に起こっている
仕組み依存の組織
・仕事が人に依存しないように
単純化、文書化されている
・優秀な人材を見極め
集める方法が決まっている
・社員にあれこれ言わなくても
自主的に働いてくれる
・問題が起こる前に対処する
仕組みがある
このように対比して見ていくと
仕組み化の大事さが見えてきますね。
仕組み化を進めるのは
それなりに時間がかかるため、
目の前の仕事に追われる状況では
なかなか着手する気がおきません。
しかし、少しずつでも
仕組み化を進めていくことにより、
確実に業務の標準化・効率化という
成果を生み出していくことができます。
最初の1つの仕組み化だけでは
あまり差はないかもしれませんが、
ある程度進むと目に見えて
効率性に差が出てきます。
この頃には仕組み化が楽しくて
しょうがない状態になって
いるのではないでしょうか。
私も前職の社会保険労務士法人において、
定型的な業務をひたすらA3一枚の
資料にまとめていきました。
(資料ダウンロードページで
一部の資料がダウンロード可能です。)
はじめの一枚だけでは、
ちょっとした変化しか
ありませんでしたが、
資料化が進むとともに、
手続き書類の作成や
お客様の相談対応、
研修講師対応など、
様々な点で業務の効率性が
上がっていきました。
そして、社内の同僚やお客様から
喜びの声をいただく中で、
資料作成にハマっていきました。
業績を倍にまで高めることが
できたのは業務の資料化を
進めたからこそだと
断言することができます。
仕組み化を進める上では、
1日1日の終わりに、
「目の前の仕事をこなすだけでなく、
仕組み化を進めることができたか」
について振り返るように
クセづけることが大事です。
1歩ずつでも経営の仕組み化を進め、
快適に働く未来を引き寄せて行きましょう。
今日は以上です。
本日もお読みいただき
ありがとうございました^^)ノ
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